日テレ 掟上今日子の備忘録

掟上今日子の備忘録は、日テレで毎週土曜日21:00から放送中の推理ドラマです。
日テレ 掟上今日子の備忘録

原作

原作は、独特の世界観を持つ作家西尾 維新さんの「忘却探偵シリーズ」です。
掟上今日子
西尾維新さんと言えば、変った名前の登場人物、軽妙にして難解な会話、そして、〈物語〉シリーズ、刀シリーズなどがアニメ化されるなど多方面に活躍をされています。
今回は、初めての実写化と言う事で、原作にはない登場人物なども考案されている様です。

登場人物

主演は、探偵 掟上今日子役に新垣 結衣さん、探偵の助手にしてトラブルメーカー隠舘 厄介役に岡田 将生さん、脇を固めるのは、掟上今日子の住むマンションの管理人にして喫茶「サンドグラス」のオーナー絆井 法郎役に及川 光博さん、情報収集のプロ也川 塗役にHey! Say! JUMPの有岡 大貴さん、サンドグラスの店員幕間 まくる役に内田 理央さんとなっています。

各回の事件に基づいて、ゲストとして要 潤さん、石田 ひかりさん、中越 典子さんなどが出演されています。

ストーリー

このドラマは、一日(寝てしまうと)で記憶がなくなってしまう探偵 掟上今日子が色々な難事件を解決すると言うドラマです。
掟上今日子の備忘録

そして、このドラマの面白さは、この設定以外にも、無類の読書好き、記憶を無くすので、体中に色々と書かれたメモ(自分の名前、仕事、ビジネスパートナー、事件の概要などなど)、向うからトラブルがやってくる設定の隠舘厄介(名前からして不吉ですが)が、転職する度に事件に巻き込まれると言う設定などなど、色々な要素が加味しあっている事がまずあげられます。

サイドストーリーとしては、厄介が淡い恋心を掟上今日子に抱き、その時はいい雰囲気になっても翌日には、全く記憶を無くした掟上今日子がおり、厄介と今日子の恋の行方も気になります。

感想

感想としては、面白いと思うのと主演の新垣結衣さんと岡田将生さんが可愛いくかっこいいです。
原作の挿絵を見ていたのですが、今回新垣さんが白い髪のカツラをかぶり、演技をしているのですが、サービスカットなのか、色々な洋服を着ます。
どれもよく似合っており、原作よりも可愛らしく描かれている様に感じます。

岡田さんも誠実だが不器用な男を好演されており、今日子との関係にやきもきしてしまいます。

また、原作者の西尾維新さんは、フジテレビの深夜に放送されていた「刀物語」などを見ると独特の世界観と難解な語り口が特徴で、ともて実写化するのはどうなんだろうと思っていましたが、先にも書きましたが、新垣さんと岡田さんがとてもいい演技をしていると思います。

ドラマとしては、事件としては、失せ物、名画破損、障害事件、死者の思いなどライトな話が続いています。
但し、それぞれの設定としては、大物小説家、人気漫画家、高名な額縁職人など一癖も二癖もある登場人物が絡んだ事件です。

個人的には、大物小説家の原稿を刑事と探す回が好きです。
掟上今日子が大好きな作家の原稿をその作家の大ファンである刑事と対決をします。
この物語では、厄介が大ファンである作家の死を何とか今日子が知らない様にと奮闘します。
そこには、厄介の今日子に対する淡い恋心があり、優しさがあります。
勿論、今日子の名推理により原稿は発見されるのですが、厄介の奮闘虚しく、今日子は大作家の死を知ってしまいます。
このドラマの切ない部分としては、ここまで奮闘した厄介の活躍も大ファンである作家の原稿を探したという記憶も翌日にはなくなってしまうと言う事です。
厄介としては、自分だけが今日子との思い出を作り、今日子は毎日まっさらな状態からのスタートと言う切ない設定が何ともな感じです。

現在、ドラマとしては、終盤に差し掛かり今日子の秘密と厄介との関係が気になるところです。