フジテレビ 無痛〜診える眼〜

無痛〜診える眼〜は、フジテレビで毎週水曜日に放送されているドラマです。
フジテレビ 無痛1

原作

原作は、久坂部 羊さんの同名小説「無痛」です。
久坂部さんは、小説家という顔の外に医師としての顔を持っています。
今回の「無痛」は、医師と刑事が登場する作品となっておりミステリーとファンタジーの要素が含まれています。
フジテレビ 無痛4

登場人物

・為頼 英介(西島秀俊さん)は、診療所の医師。見るだけでその人の病気を診断する事ができる。
結婚していたが、病気の為死亡している。為頼は、見る事で治療しても意味のない患者と向き合う事になる。
実際に妻がそうだった。
また、「犯因症」という人を殺害しようとする人に現れる症状を見る事もできる。

・高島 菜見子(石橋杏奈さん)は、白神メディカルセンターで働く臨床心理士。
ストーカー被害にあっている。

・早瀬 順一郎(伊藤淳史さん)は、正義感の強い刑事。為頼には、「犯因症」が出ていると指摘され、正義の為に犯人を負うのだが、いつその犯人を殺してしまうのではないかという葛藤に苦しむ。

・白神 陽児(伊藤英明さん)は、白神メディカルセンターの院長にして、天才医師でもある。実は、為頼と同じく見るだけで診断ができる能力を持っており、為頼をメディカルセンターに誘う。

フジテレビ 無痛3

ストーリー

「石川一家殺人事件」がこのドラマの主軸となるストーリーとなります。
刑事の早瀬、その殺人現場にいた少女「サトミ」から高島が事件を起こしたのは、自分であるとの告白を受けた、高島、そんな2人から相談を受ける為頼と白神。

これに、高島に付きまとうストーカー佐田、無痛診療を目指す白神の患者イバラなど個性的なキャラクターがこの事件の闇を覆い隠します。

事件の解決のカギは、為頼と白神が持つ「診る」能力ですが、この二人は、この能力に関して、全く異なるアプローチをしていきます。
この事件の真相は何なのか?

フジテレビ 無痛2

感想

原作を読んでみたのですが、やっぱりドラマとは違います。
ドラマは、西島さんが演じる為頼の特殊な能力を全面に出し、「犯因症」という犯罪者に現れる徴候が今のところクローズアップされている感じがします。
原作は、特殊能力にも触れていますが、犯罪における「心神耗弱」という物に対して色々な角度から焦点を当てた、ドラマよりも硬派な感じがします。

でも、ドラマはドラマでとても面白いと思います。
最近すっかり人気役者となった西島さんとフジテレビの「とんねるずのみなさんのおかげでした」でチビノリダーとして活躍した伊藤さんが他局ではありますが、一緒に共演されているので、息もピッタリです。

ヒロインとして石橋杏奈さんが出演されていますが、どうしてもNHKでのコント番組のイメージがあり、どこかで「イカ体操」を踊るのではと思ってしまいます。
原作では、×2の子持ですが、ドラマでは独身の女性と原作と違う設定になっておりますが、ピッタリな感じがするのは流石女優さんと言ったところでしょうか?

殺人事件がメインのサスペンスなので、緊張感があるドラマですが、その中で為頼の義理の姉を演じる浅田美代子さんの存在は、結構、力を入れて見てしまうドラマの中でコミカルな感じが入り、見る側として無くてはならない配役だと思います。

ドラマとしては、そろそろ終盤に入ってくるところですが、白神医師の闇が少しづつ見え隠れしています。
無痛庄患者のイバラが今後どんな働きをするのか、そして、白神医師はどこまで関わっているのか?
スリリングな展開が待っている感じがします。

因みに、原作は、「第五番」という続編があり、今回の出来次第では、そちらもドラマ化するのか、ちょっと気が早いですが、フジテレビさんがどうするのか気になるところです。