日テレ anone

「anone」は、毎週水曜22:00から日テレにて放送中のドラマです。

anone

 

 

 

出演者

広瀬すず

 

辻沢ハリカ(通称ハズレ)は、清掃員のアルバイトをしながらネットカフェで二人の友達と暮らす少女。
スマホのチャットゲームの中でだけ会える闘病中の“カノン”さん(清水尋也)と日々の他愛ない会話が心の支え。

 

辻沢 ハリカ(広瀬 すず)

田中裕子

 

林田亜乃音は法律事務所の事務員で、第一話で、亡き夫が経営していた印刷所の床下に隠し持っていた偽札を発見してしまう。
クーラーボックスに入れ海岸に打ち捨てるが、それをハリカの仲間の一人に見つけられてしまう。

林田 亜乃音(田中 裕子)

瑛太

 

中世古理一は弁当屋の店員で、昔、林田印刷所で働いていた。
偽札作りを一人で企んでいるのか?
なぜか、薄暗いマンションには特殊な印刷器具が所狭しと置かれている。

中世古 理市(瑛太)

阿部サダヲ

 

持本舵はカレーショップの店長で第一話で余命半年の宣告を受ける。
自身の営むカレーショップも、幼なじみの西海(川瀬陽太)に騙され乗っ取られてしまうことに。気弱な性格。

 

持本 舵(阿部 サダヲ)

小林聡美
昔商社に勤めていた。結婚し子供を持つも、現在は独り身。
第一話で持本舵の営むカレーショップに訪れ、持本と意気投合し、ともに心中を図るも断念。
亜乃音の残した偽札に興味を持ち、持本を巻き込み共に接近をはかる。

青葉るい子(小林 聡美)

 

ストーリー

主人公は広瀬すずさん演じる、身寄りのない19歳の辻沢 ハリカ。
2人の仲間と一緒にネットカフェで暮らし、清掃員やティッシュ配りなどのバイトをしながら生活をつないでいる。
日々の楽しみは、チャットで闘病中の”かのんさん”と他愛のない会話をかわすこと。

そんな中、ネットカフェで暮らす仲間の一人が浜辺で大量の現金を見つけたと話す。
3人で向かった先は、柘という町の浜辺。
実はこの町、ハリカがチャット友達のかのんさんにお願いされ語り聞かせていた、
おばあちゃんと8歳から12歳まで楽しく暮らした、
絵本に出てくるような幸せな思い出の詰まった町だった。
大量の現金(本当は偽札)を見つけるも、仲間の一人が裏切り、抜け駆けをしたことで、3人は離散。

そして思い出の地にたどり着いたハリカに待ち受けていたのは、
幸せな思い出が全て自分の作り出した妄想で、
実際にハリカがいたところは、一度死亡事故まで発生した、
劣悪な環境の児童養護施設という残酷な真実だった、、。

 

感想

「Mother」「Woman」に続く、日本テレビ×坂元裕二脚本の連続ドラマです。
個人的に坂元裕二さん脚本のドラマが大好きです。
最近では、他局ではありますが、「カルテット」も大好きで5回以上繰り返し見ております(笑)
坂元裕二さんの脚本は、ぐいぐいと引き込まれる複線の張り巡らされたストーリーはもちろん、
登場人物たちの軽妙なセリフの言い回しややりとりが特徴的で、本作品でも、
名セリフがさく裂しております。
「大切な思い出って、支えになるし、お守りになるし、居場所になるんだなあって思います」
「カレーは辛い 辛いからうまい 人生もまた同じ いまではそういう解釈をしています」
「この人は、悪い人じゃなくて、頭が悪い人ですよ」
「誰だってね過去においてきた自分はあります
いまさらもう過去の自分は助けてあげられないんだから、せめて今を」
などなど、じんわりするセリフからクスッとするセリフまで、
坂元さんが紡ぎだす珠玉の言葉たちがちりばめられています。

第4話まで見た感想ですが、期待の斜め上を行く面白さです。
登場人物一人一人の生い立ちがあらわになるにつれ、ストーリーにも深みが増していきます。
メディアではどんより系ドラマなどと名付けられており、
確かに、ヘビーで悲しい部分も多いのですが、
観た後は、すっきりと浄化されたような温かい気持ちになれます。

友人にもぜひとも観てほしいと思うドラマです。